2023年7月19日
風鐸 佐波理(さはり)鋭意製作中です
古くから仏鈴・銅鑼などの上質な鳴り物材料として、錫の割合が高い銅合金<さはり材>があります。 さはり材は、錫の含有量をできるだけ多くし、それを熱処理してより固い組織にすることによって雅味豊かな高音で澄んだ音色になります。...
2023年5月17日
屋久杉は大先輩
屋久杉(やくすぎ)は、屋久島の標高500メートル以上の山地に自生する杉で1000年以上のものを指します。 日本では長寿の象徴であり、とりわけ西日本で人気があります。 東の島桑、西の屋久杉と人気を二分している日本の銘木の代表といえるでしょう。...
2022年9月15日
吉蔵ECサイトが動き始めた。
弊社も2000年に<kichizo.co.jp> というドメインを取得し、IT好きな娘が簡単なHPを作ってくれた。以降リニュアルを重ね、2021年春4回目の新しい吉蔵HPをオープンした。 その折ついでに今盛んに注目されているECサイト、つまりネットで買い物ができるショッピン...
2022年2月3日
塗香(ずこう)をご存知ですか?
指物吉蔵では家具や焼き物と共に「香」の道具を販売しています。 線香は馴染みのあるものですが、塗香(ずこう)という粉末になった香も展示しています。 只今、静岡伊勢丹6階 「指物吉蔵」スペースにて好評販売中。 塗香の起源はインドで、香木から香料を取り香水のように体に付けて体臭な...
2021年1月18日
静岡伊勢丹6Fにしずおか工芸品コーナーが誕生!
指物吉蔵の「暮らしの調度展(2021新春展)」の開催と同時に、 同じ一角に静岡の郷土工芸品を展示販売する「しずおか工芸」の 売り場が新設されました。 月替わりで静岡県指定の伝統工芸品を展示販売する予定だそうです。 初回の今月は「駿河竹千筋細工」と「掛川葛布」が紹介され...
2019年11月26日
「エストニア・パビリオン」が光っていた今年のIFFT
今年のIFFTは特別出展というような形で参加しました。 というのも、6月のシズオカKAGUメッセにおける「KAGU AWARD」で 弊社の「TEBACO」が県知事賞を頂き、そのご褒美として、 その他の受賞者4社の作品と共にIFFTの一コマに展示される...
2019年11月7日
今年の新宿展、終わってみると・・・
「静岡市の特産品・東京展示会」いわゆる新宿西口の イベント広場で行われる物産展は今年で16年目を迎えた。 「吉蔵」はその2回目から続けて出展し、 この展示会の特徴やお客様の傾向を長年見てきた。 最初の数回はこういう展示会が珍しかったのだろうか?...
2019年8月16日
「桑の文化誌」という面白い本
以前、お客様のお宅に伺った折、読書家の御主人の本棚を拝見させていただきました。 膨大な書籍の中で、パッと目に留まった本がコレ、「桑の文化誌」 桑のすべて・・・ 養蚕をはじめ生活と深くかかわってきた「桑」について集大成したはじめての本 第一章 桑と蚕...
2019年4月25日
島桑の屑箱
今年の駿府楽市「暮らしの調度展」終了しました。 何とか前年並みの売り上げでホットしました。 さて、今回の展示会で異彩を放ったのが、島桑の「屑箱」。 もう20数年ほど前に60本まとめて制作した製品で 島桑製品としては一番多く製作したでしょう。...
2018年12月5日
試作はスタディ模型から
わが社には家具製作に入る前のスタディ模型を作るのが得意な女性がいます。 そうそう、以前は建築模型も制作していました。 最近は、図面やスケッチだけでは物足りないので、 模型を作ることが多々あります。 本格的には本体の家具を作る職人さんが1/5の模型を同じ材料で作る。...
2018年11月16日
IFFT2018視察から東京インテリアショップへ
昨日は静岡から上京。 午前中はIFFT開催中の東京ビッグサイトへ。 ー前日の朝日新聞夕刊に出ていた李禹煥 作 オブジェ 項 (Relakutum) が西館屋外にひっそりとー 午後はビッグサイトから六本木へ。 LIVING MOTIFを見てTIME & STYLEへ。...
2018年11月4日
破損した硯箱が新しいデザインで蘇る
大分前になりますが、小ぶりな黒檀材の硯箱と さらに小さな鉄刀木材の印鑑入れを持って、 若い男性のお客様が弊社を訪れました。 「この蓋が割れた硯箱を修理して、出来たらこうしてほしい。」 ↓↓ 結構難しいご要望で、出来るかどうか不明だが、...
2018年10月26日
the most expensive wood in the world (島桑のこと)
先日、吉蔵HPにお客様から問い合わせがありました。 「島桑材無垢、摺りうるしで仕上げた、和風の姿見が欲しい。」 こういうお問い合わせに20年前ならお答えできたと思いますが、 残念ながら現在、島桑材は途方もない価格となっています。 ...
2018年8月20日
職人さんは天才
「うぅ〜ん、こんな難しいの出来ねぇよ。」 「えぇ? ここんとこ、どうやって作るんだ?」 「まじぃ、梅雨が明けて乾燥したのか、縮んじゃったよ。」 ・・・・と言われながらも、 出来上がった製品を見せてもらって、 「いやぁ〜、きれいに出来てる。」 のひと言しか言えなかった私。...
2018年4月11日
浜床(はまゆか)三様
今回の「暮らしの調度2018」に展示する「浜床」の由来は、 平安時代の帳台(天蓋付きベッド)の床に当たる部分です。 京都御所、清涼殿の皇后の御帳台に畳の台座として置かれています。(写真奥) 寝具を片付け、昼の御座としても使われました。...
2018年2月8日
ギフトショー 出ても見ても 刺激的!(見た編)
ギフトショー自社のブースを時々留守にして、 近回りの出展ブースを見て回って思ったこと。 物から事へ、コトからモノへ。 商品を取り巻く環境は私の好奇心を十分満足させてくれました。 会場の一部しか見ていないにも拘わらず、 すっかり感心してしまったいくつかのブース。...
2018年2月5日
ギフトショー 出ても見ても 刺激的!(出た編)
吉蔵にとって5年ぶりのギフトショー出展。 いろいろな出会いがあり、たいへん刺激的な四日間でした。 静岡市の企画「つなぐデザインしずおか」に6社で参加し、 1/6のスペースにデザイナーとコラボした新製品を並べました。 今回展示した「FUシリーズ」の台や卓は一見何でもない形で...
2017年12月23日
Christmas Style by MINIKASHIKO
吉蔵・工房展 が終わりました。 年末の忙しい中、たくさんのお客様にお越し頂きました。 皆様、ご来場ありがとうございました。 さて、今日はクリスマス・イブ。 2007年度グッドデザイン賞を受賞したZISHI KASHIKOを1/5サイズにした MINI...
2017年9月29日
厨子職人最高の逸品・八角厨子(夢殿型)登場!
素晴らしい厨子が出来上がりました。 八角形をした屋根のある八面体厨子、夢殿型。 法隆寺の夢殿を模した、たいへん人気のある伝統的な厨子です。 八角厨子(夢殿型) サイズ・間口22×奥行22×高さ39cm 内寸・間口14×奥行14×高さ24cm 材質・国産欅(けやき)材...
2017年9月11日
深沢直人 はじめての個展「ANBIENT」へ
東京出張2日目。 午前中、賑やかなギフトショーを視察した後は、 日本を代表するデザイナー「深沢直人」氏の展示会へ。 「Ambient」ー深澤直人がデザインする生活の周囲展 <そのモノがあることによりその周囲にいい雰囲気が生まれる。>...
2017年9月2日
自分の葬式は必要か?仏壇は?
朝日新聞朝刊9/2に「自分の葬式は必要ですか?」 というアンケートの記事がありました。 はい 44% いいえ 56% と、拮抗していますが、私の場合は・・・ 自分はいなくなってしまうのでどちらでも良いのですが、 自分の親族が亡くなった場合や遺族のことを考えると、...
2016年11月1日
気になるコースター
JR静岡駅駿府楽市で、若い二人のクラフトマンの家具の展示を見てきました。 OさんとUさん。 Oさんとはたびたびお会いすることがあるのですが、 Uさんとは面識がありませんでした。 ただ、店の人に聞くと、静岡の若手職人のなかでも技術もセンスも人柄も...
2016年7月15日
グッドデザイン(Gマーク)はお金がかかる。
ZUSHIカシコは我が工房の代表家具のひとつで、新鮮なデザインが特徴です。 静岡県のコンペで入選し、その勢いで日本のデザインの最高権威 2007年度Good Design賞(Gマーク取得)に挑戦しました。 第一次審査は書類によるノミネート商品の審査。 審査料は10,500円...
2016年7月2日
フィンランドの木工青年がやってきた。
「吉蔵」の家具製作をしている木工所に 静岡へ木工研修に来ているフィンランドの青年がやって来た。 作業場にある様々な木材を見て興味深い事を言った。 ・彼らの国では黒檀やローズウッド、ウェンジュなど、 濃い色の木に人気がある。...
2016年6月5日
KAGUメッセは何処へいく?
kittsan流ブログ 2012年6月12日 「KAGUメッセは何処へいく?」 シズオカ家具のビックイベント、「シズオカKAGUメッセ」が終了しました。 前半の業者向け、後半の一般向け、 ご来場いただいた多くの皆さま、ありがとうございました。...
2016年4月29日
関保雄著「江戸指物」/貴重な和家具の本
「 木の温もりと手の温もりの出会い。 江戸指物 ー それは 東京下町の生活に根ざした 何よりも職人たちの”手”による 木工和家具類である 」 関 保雄著「江戸指物 ー 下町職人の粋と意気」(淡交社)・・・帯の紹介文より...
2016年4月19日
正倉院「黒柿両面厨子」にあった合板の技術?
9月17日から始まる「吉蔵・秋の室礼展」に向けて、 厨子の資料を捜していたら、こんな面白い記事がありました。 「正倉院に納められている「黒柿両面厨子」は木工家にとって、注目の的ですが、 どうも合板技術が使われているらしい。...
2016年3月22日
島桑の和針箱
「吉蔵」の島桑指物家具の中で、和針箱は今でも人気があります。 江戸指物の定番であります。 そして、指物家具の技術で基本となるのが和針箱の製作です。 30数cm四方の四角の箱の中に、やらなければならない仕事がどっさり含まれています。 静岡の職人さんは針箱が得意でした。...
2016年1月18日
夢見る家具/森谷延雄の世界
三越展示会搬出の日。 閉店時間(午後7時)までには間があるので、前からみたかった 大正時代の家具デザイナー「森谷延雄」氏の展覧会へ行ってきました。 森谷延雄(1893-1927) 関東大震災を境に大正・昭和を駆け抜け、モダニズムあふれる個性的な家具を発表。...
2015年11月24日
オーナーブログを始めました。
「eしずおかブログ」を通してブログを書き始めたのが2008年2月。 今までに740の記事を書いてまいりました。 このたび弊社HPをリニュアルするにあたり、オーナーブログのサイトを設け、 こちらに新しく記事を書かせていただくことになりました。...