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KAGUメッセは何処へいく?

kittsan流ブログ 2012年6月12日 「KAGUメッセは何処へいく?」

シズオカ家具のビックイベント、「シズオカKAGUメッセ」が終了しました。 前半の業者向け、後半の一般向け、 ご来場いただいた多くの皆さま、ありがとうございました。

業者向けの三日間。ゆるりと始まったメッセは来客数が分散したようです。

東京でインテリアライフスタイル展があったためか、それと掛け持ちの業者が多い。

午前中のいっときの混雑で、後は浪が引いたように静か。

静岡特有の「待ち」の展示会がここ何年も続いています。


それでも、「吉蔵」ブースで展開した「新しい祈りの家具とシーン」の試みは、

何人かの業者の方に関心を持っていただいたようです。

県知事賞を受賞した「厨子コンソール<ムゼウム>」には

大手の業者さんからオファーがありました。

「掌の厨子」はもう珍しいものではなく、インテリアショップが扱ってくれています。

東京のデザイナー集団からオリジナル厨子の依頼もありました。

仏壇に代わる、新しい「祈りのインテリア」の市場は確実に変わりつつあります。

一日空けて、後半の週末二日間は一般向けの公開日。

初日土曜日、雨の天気予報なので、お客様の入りを心配しましたが、

開けてビックリ、オープニングからお客様の入場が続々と続く。

午後になっても、夕方になっても、波はそれほど引いていかない。

2日目も同様の賑わいで、結果、昨年の倍以上の来場者があったそうです。


「吉蔵」ブースもてんてこまい、あちらの方に一言、こちらで一言、

「カタログはこれだけですか。」

「このアクセサリーをお願いします。」

「この厨子はお一人様用ですか?」

「○○宗なんですけれど、どれがいいんでしょう?」


妻と私は声を枯らして、家具の説明とカタログ配りに追われまくり。

300枚以上用意した資料は2日目半ばで消えてしまいました。

今さらながら、準備不足と説明不足を悔いるばかりでした。


ある出展メーカーの人が言っていました。

「業者の人は、自分が何を売りたいのか解っていない。

 それがなければ、世の中のトレンド情報を探しに来たって見つからない。」

「一般消費者のほうが反応が早い。欲しいと思うものには徹底的に食いついてくる。」

何時までも変わらない、売りたい買いたい物のない、業者対応の「シズオカKAGUメッセ」 一般消費者が、インテリアの何かに期待しながら大挙押し寄せた「シズオカKAGUメッセ」 この落差を、この分断を、私たち主催者はどう考えたらいいのか? 確実に、今年の展示会は、そのターニングポイント。 来年は? 再来年は? 続けるのか? やめるのか? 7000人以上の、インテリアに関心があり家具に関係している人達を取り囲み、 今日から明日への、賢い購買層に育て上げていく事が出来なければ、その意義はない。 半世紀以上続いている、伝統の「シズオカKAGUメッセ」はこれから何処へいくのだろう? 

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あれから四年。 今年の業者さんの波は凪(なぎ)状態で来場者10%以上の減。 一般家具愛好家の波は繰り返し繰り返し今年も打ち寄せました。

ただ、今思うことは、 他県の業者にとってメッセに「核」となる魅力的なものがないと わざわざ交通費を払って静岡へは来ないということ。 一般ユーザーの方もより賢く、デザイン・機能・価格などの 要素をチェックし、買う買わないを決めるということ。

人をどうこう言うより、自分がどうしなければならないのか? そういう問題をさらに突き付けられた今年のメッセでした。

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