吉蔵の木材
吉蔵の家具で使用している木材について解説します。(諸説ありますので、ご了承ください。)
ウェンジ [うぇんじ]
マメ科の広葉樹。アフリカのザイール、カメルーンなどに生息する。唐木三大銘木のひとつの鉄刀木(タガヤサン)とよく似ており、代用に使われることがある。 心材は紫がかった黒褐色、辺材は白色。衝撃や曲げ、害虫にも強い。
心材は目止め処理をして塗装すると美しく仕上がり、装飾的な価値が高い。高級家具、建築、座卓、額縁などに用いられる。
強度:★★★★☆ 比重:★★★★☆
【吉蔵取り扱い製品】
イタヤカエデ [いたやかえで]
カエデ科の広葉樹。北海道〜九州まで全国的に分布。中国や朝鮮半島にも生息する。「板屋楓」と書かれることもある。
やや赤みのある白〜淡黄乳色。木材の表面に絹のような光沢が出る。美しい縮杢や鳥眼杢が現れるものもあり、楽器の材料として重宝される。その他、家具、建築、運動具、漆器などに用いられる。
強度:★★★★☆ 比重:★★★☆☆
【吉蔵取り扱い製品】
ウォールナット [うぉーるなっと]
クルミ科の広葉樹。アメリカ東部~中部、カナダなどに生息。世界三大銘木のひとつ。
心材は薄褐色、辺材は乳白色。オールマイティな木材で、木理が美しいことから、古くから高級家具や工芸に用いられていた。建築、楽器、彫刻、さらに衝撃に強いことから銃床材として重宝された。
強度:★★★★☆ 比重:★★★☆☆
【吉蔵取り扱い製品】
カリン [かりん]
マメ科の広葉樹。ミャンマー、タイなどの東南アジアで多く見られる。日本に生えている、果実が有名なバラ科のカリンとは別種。
赤みの強い茶色、黄色がかった赤など、色に個体差がある。硬くて丈夫だが、こちらも個体差あり。磨くと美しい光沢が出る。独特の匂いがある。家具、唐木細工、床柱に用いられる高級材。
強度:★★★★☆ 比重:★★★★☆
【吉蔵取り扱い製品】
桐[きり]
ゴマノハグサ科の広葉樹。北海道南部以西の全国に広く分布。日本の木材の中では最も軽く、加工は極めて容易な分、強度は劣る。
グレーがかったアイボリー。吸水性に優れている。家具、下駄、箱などに使われている。また熱伝導率が低く発火しにくいことから、金庫の内箱材に用いられる。
強度:★☆☆☆☆ 比重:★☆☆☆☆
【吉蔵取り扱い製品】
(現在、取り扱いなし)
黒檀[こくたん]
カキノキ科の広葉樹。唐木三大銘木のひとつ。木目の特徴により本黒檀、縞黒檀などと区別して呼ばれ、吉蔵では縞黒檀を「黒檀」として扱っている。「エボニー」とも呼ばれる。インドネシアのマカッサル・エボニーが有名。
黒褐色で、縞杢と呼ばれる特徴的な縞模様の木目を有している。表面は滑らかで、磨くと独特な光沢が生まれ、木材らしからぬ美しさがある。非常に重く水に沈む。また非常に硬く耐久性に優れている。古代から高級家具、仏壇、彫刻、印鑑、楽器、工芸品などに使われきた高級材。
強度:★★★★★ 比重:★★★★★
【吉蔵取り扱い製品】
紫檀 [したん]
マメ科の広葉樹。唐木三大銘木のひとつ。吉蔵では本紫檀を「紫檀」として扱っている。伐採直後の木の切口からバラのような香りがすることから「ローズウッド」とも呼ばれる。インド、マダガスカルなど、高温多湿な地域に多く見られる。
紫がかった赤褐色で、黒紫色の縞模様の木目を有する。堅牢で重厚、艶があり、軽く磨くだけで光沢が出る。高級材であり、家具、仏壇、楽器、床柱、唐木細工、木製の加工品などに使われている。
強度:★★★★★ 比重:★★★★☆
【吉蔵取り扱い製品】
島桑 [しまぐわ]
「桑」はクワ科の広葉樹。その中で、伊豆七島の三宅島、御蔵島に自生する桑材を「島桑」という。稀少材で、特に東日本で人気。
加工直後は山吹色だが、アクがあるため時間が経つにつれあめ色に変化する。高貴な色艶と幽玄な木目の高級材で、江戸指物には欠かせない。古典楽器・琵琶にも島桑が適材。工芸品にも用いられる。
強度:★★★☆☆ 比重:★★★★☆
【吉蔵取り扱い製品】
チーク [ちーく]
クマツヅラ科の広葉樹。ミャンマー、ベトナム、インドネシアやはじめ東南アジアに生息する。世界三大銘木のひとつとして知られ、世界中で人気がある。
黄土色で、経年劣化で色の深みが増す。湿度、害虫に耐性があり、塩水にも強いため、豪華客船の甲板や内装材に使われてきた歴史があり、クイーンエリザベス2世号にも採用された。その他、家具、高級床材などに用いられる。
強度:★★★★☆ 比重:★★★☆☆
【吉蔵取り扱い製品】
チェリー [ちぇりー]
バラ科の広葉樹。アメリカ東部全域、カナダの大西洋岸に生息。黒いサクランボの実が成ることで有名。
心材は淡い~濃い紅褐色、辺材は桃色がかった黄白色から乳白色。ほのかにサクラ特有の匂いがする。木肌は緻密で光沢があり美しい。家具、建築(内装材)、楽器などに用いられる。
強度:★★★★☆ 比重:★★★☆☆
【吉蔵取り扱い製品】
栃 [とち]
トチノキ科の広葉樹。北海道、本州、四国、特に北海道南部や東北に多く生息する。実はすりつぶしてトチ餅の材料になる。
やや赤みのある淡い黄白色。木材の表面に絹のような光沢がある。家具、建築、楽器に用いられる。特に板目にリップルマーク(もやもやした波模様の杢)が出ているものは銘木とされ、指物家具や工芸品に重宝されている。
強度:★★☆☆☆ 比重:★★★☆☆
【吉蔵取り扱い製品】
メープル [めーぷる]
カエデ科の広葉樹。アメリカ北東部、カナダに生息する。メープルシロップが獲れることで有名。
黄みの灰白~淡い灰白色。艶出しを行うと美しい光沢が出る。ボーリングのレーンやピン、運動用具(野球のバッド)などに用いられる。バーズアイ杢、フィドルバック杢などがでているものは高級材とされ、家具、建築、楽器として重宝されている。
強度:★★★★☆ 比重:★★★☆☆
【吉蔵取り扱い製品】
屋久杉 [やくすぎ]
「杉」はヒノキ科の針葉樹。その中で、屋久島の標高500メートル以上の山地に自生する杉で1000年以上のものを指す。日本の銘木の代表。長寿の象徴であり、とりわけ西日本で人気がある。
他の杉と比較し、濃い肌色、強い香りが特徴。また樹脂が多くその為腐りにくく虫にも強い。年輪が緻密で美しく、圧縮、引っ張り、曲げの強度が他の杉より高い。家具、建築、天井板などに用いられる。
強度:★★★☆☆ 比重:★★☆☆☆
【吉蔵取り扱い製品】
レースオーク [れーすおーく]
ヤマモガシ科の広葉樹。オーストラリアに生息する。「レースウッド」とも呼ばれる。オークの名がつくが、オークの仲間ではない。
桃色みの淡い赤褐色。柾目面にナラ科の虎斑(虎の皮の模様)のような派手な銀杢が多く見られる。家具、建築、装飾、楽器などに用いられる。
強度:★★★☆☆ 比重:★★★☆☆
【吉蔵取り扱い製品】