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塗香(ずこう)をご存知ですか?

指物吉蔵では家具や焼き物と共に「香」の道具を販売しています。

線香は馴染みのあるものですが、塗香(ずこう)という粉末になった香も展示しています。

只今、静岡伊勢丹6階 「指物吉蔵」スペースにて好評販売中。


塗香の起源はインドで、香木から香料を取り香水のように体に付けて体臭などを消すのに使われていました。後に、「身体を清める」「邪気を寄せ付けない」という意味で仏教に取り入れられました。

数種の香木を混ぜて粉末にして乾燥させたものと、漢方生薬などをあわせた粉末状の薫り高いお香です。お線香や焼香のように焚いて香りを供えるものとは違い、直接身体に塗って体温で薫るお香のため『塗香』(ずこう)といいます。


塗香は仏前で読経する際や写経の前などに自らの心と身体を清めるために使われるものですが、古来より修験者や武士が心身を清め邪気から身を守るために携帯し、昨今は日々の暮らしに手軽に使われるようになった温故知新のお香です。

塗香の原材料は線香・焼香と同じ天然の香木や漢方生薬が基本で、それにインドのスパイスなども加え、天然香木と共に細かな粒子にして調合したお香です。

線香や練香・焼香など一般的なお香は火を使い熱することで香りがたつものですが、塗香は粉末そのものが手指の体温で温められて香るため、火を使わずに香りを楽しむことが出来ます。

塗香は身体に塗りますとその人だけが持つ体臭と奥ゆかしい深みのある塗香が合わさることで落ち着いた上品な香りになり、心身を癒すといわれています。



(塗香入れ「いざよい」 シャム柿)


(塗香入れ「根付型・大」黒檀)


<塗香入れ>

塗香は粉末タイプになっていますので保管のため密閉できる袋に入っていますが、使用時や携帯には専用の塗香入れがお使いやすくお薦めです。

塗香は塗香入れ上面の蓋を開けて入れます。使用時は、いざよいは蓋を少し回して小穴から、根付型は側面の栓をとり少量を手にのせるという具合で使います。

塗香入れの素材はシャム柿・黒檀など「唐渡り」と言われる銘木で、情緒ある形に作られています。是非、塗香の香りと共に塗香入れの風情もお楽しみください。

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