ギフトショー自社のブースを時々留守にして、
近回りの出展ブースを見て回って思ったこと。
物から事へ、コトからモノへ。
商品を取り巻く環境は私の好奇心を十分満足させてくれました。
会場の一部しか見ていないにも拘わらず、
すっかり感心してしまったいくつかのブース。
そのベスト3を紹介させてください。
(私の好み、独断です)
「津軽塗セミオーダー シカケ(青森)」 アクティブクリエーターのなかの小さいブース。 津軽塗のお椀と箸だけが並んでいました。
極上の美しい塗り物に見とれていると、間髪を入れず 東北訛りのお姉さんが声をかけてきました。 「津軽塗って知っていますか? 国産材、国内加工の木地、漆100%のお椀と箸のセミオーダー。 津軽塗100パターンでお好きな品を、10年保証します。」
基礎が出来ている伝統品に余分なデザインはいらない。
ひねった企画も回りくどい説明もない、素朴でわかりやすいパンフとトーク。
まさに単刀直入のプレゼンパワーに圧倒されました。
(ただし、津軽塗の良さを知らない人にはちょっと無理かな。)
「はんぶんこ(高岡)」&「セメント」
同じくアクティブクリエーターのブースの面々です。
コトのデザイン、モノのデザイン、ともに企画力で売っている会社です。
HAN BUN KOでは、「すずテト」
これを入れると酒がうまく、花が長持ちするそうな。
CEMENTでは、「匣庭」
これに苔玉を入れたい鉢と受け皿のセット、安い!
以上を最終日、手に入れました。
彼らはオリジナル企画で勝負するデザイナー集団。
優れたプロデュースパワーでしょうか。
「紅屋紅陽堂(福井)」&「尾原手袋製作所(香川)」 福井県と四国の工房が集まったコーナーの、これまた小さいブースです。 まさに、全国でただ一軒、という貴重なモノづくりをしている方々。
紅屋紅陽堂の油団(ゆとん) 厳選した越前和紙を10数枚重ね合わせ、 表にえごま油を塗り、裏に柿渋を撒いて作くる、 夏場の敷物。40年物が置いてありました。 尾原手袋製作所のライディング グローブ バイク・サイクルの防具用のため 最高の牛革と鹿革のなめし加工をし、 握る動作に配慮した独特な手袋の形
共にたいへん高価ですが、 有無を言わせぬオンリーワンパワーがここにありました。
5年ぶりに参加した「吉蔵」の私。 反省多々、希望多々、まだまだ年は取れないギフトショー雑感でした。
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